寄り道
 
 
  「どうも気分が..」
 
  鳥インフルエンザの記事を見て、そこの鶏舎にいるニワトリ
 全部殺処分になるという報道を見た。家内は、「人間だったら
 病院に掛かれるのに、どうしてなのだろうかね」と悲惨さを嘆い
 ていた。その話を聞いて、そうだよなぁと思う。何とかしようと
 いっても手立てが無くその様な結果になったのだろう空しさが
 残る事件だ。この様なニュースばかり見ていると、直接自分に
 すぐ降りかかる事で無いけど、やる気を失せてしまう。最近は、
 億劫さが先に出て来て、仕舞いには気合いすら出ないことが
 ある。このようなことは別に年齢は関係ないらしいけども、他
 の人に影響を及ぼす様な立場にある人は、せめて挨拶だけで
 も大きい声でやっておかないと大変らしい。その様に聞いた
 ので、私も気を付けていても気分が乗らないときは、ついつい
 やり損ねてしまう。それでもできる限り何回かやっていると気
 づいてくれるように成った。最近は、もっぱらこの手を使わし
 て貰っているさ。クヨクヨしているよりは増しだべと思ってね。
 こうゆうことは、人間様だけに通用するでもないようだ。
  会社に来る知り合いのカラスには通じる。でも他の人が来る
 と危険を感じて、どこかへ飛んで行ってしまうので他の者に見
 せてやることが出来ないのが残念でしかたがない。
 
 そのカラスを見て、動物が気分悪くなった話を聞いた覚えがな
 いに気がついた。あり得ない話だが、もしあったとしたら病気か
 ということで、天敵に食べられちゃうか又は殺処分にされる。
 その様に思うと人間であったことを感謝しなければならないと
 思った。気分が悪いとか、疲れたなどに特別の秘策がある訳でも
 なく、ただ人知れずニヤニヤと思いだし笑いをするような顔をす
 ることにしている。他の人に見られると気が狂ったかと思われる
 のが関の山だけども。何故か気分的に楽しく成って来る様に感
 じる。何の根拠も無い話だけど、それで「いいじゃないか」で、
 過ごそうか。どこかで聞いたことばのようだが。
 
 
 
 
                        春風するめ