寄り道
「実がなる木には...」
街路樹の枯れて4〜5年以上過ぎたので、3年前に庭と道路に
くるみの気を植えた。そしたら市役所の担当者がくるみは街路樹
ではないと、盛んに文句を言っていってたっけ。その木も今では、
立派な大木になり毎年実がなるようになった。10月後半から雪
が降るまでは、カラスが落ちているクルミを車が通る所に置き踏
まれ砕けた後に啄(ついば)む光景が見られる。今年もその時期
が来た。庭のクルミは枝だが隣家まで伸びているが、実はそちら
の取り分という話で落ち着いている。クルミの木は想像していた
より大きくなり、小さな籠ならすぐに満杯になるほど身が生じる。
そういえば実のなる木は、虫が良く付く。我が家ではリンゴに虫
が付くので春になる前に消毒しているのだが何がまずいのかリゴ
ンが大きくならないうちに落ちてしまったりする。その点クルミ
は、落ちたのを早く拾えば大方セーフだ。近所の子供達が畑に入
らないようにする為住宅側の柵には木苺を植えている。イチゴは
好きなだけ食べても良いよと子供達を見る度に話しいるが、実際
に摘んでいくのは近所の奥さん達だ。お礼にとジャムを作ってく
れたりするのだが、気持ちはありがたく嬉しいけれど、内緒の話、
酸っぱ過ぎて甘い物好きの私は遠慮してる。美味しい実を食べる
為の虫除け、子供防止の木苺、感謝のイチゴジャムなどいろいろ
考えると、硬い殻を車に踏ませてさっさと中身だけを頂戴する
カラスが羨ましくも思える。私自身は思いやりに行動や結果が伴
わないと悩み疲れてしまうが、彼らのやり方は全てにおいて単純
明快である。
カラスに対して対向意識を持ってしまうなんて、所詮、私は、そ
んなレベルか。
もしかして、これは大問題ではないか。
春風するめ