寄り道
「ポプラの綿毛飛ぶ...」
今年の夏は特別に暑かったといった印象深い季節だった。
特に、6月頃のポプラの種のせいで周りは、残雪でもあるよ
うに思える光景になったこともあった。その後、ポプラの芽
が至る所で出るので、取るのに苦労した。会社に宿借りして
いるセキレイがいる為に、除草剤を撒くことが出来ないでい
る。薬で死んだ虫等を食べたりするのを防ぐ為、ポットに使
う残り湯で雑草とポプラの芽などに、毎日コツコツと掛けて
たっけ。暑さで窓を開けると気持ち良かったが、風と一緒に
種も入り込んで来る。来客がある時は最悪だ、ゴミと判断さ
れるのではと、気がもめた。本当の綿ゴミは、灰色だけど第
一印象が大切だからね。掃除だって大変だ、ホウキで掃くと
フワァッと宙を舞うので雑巾か掃除機で対応するしかない。
そんな状態からやっと抜け出せる時期に来た。毎年繰り返す
季節の出来事と自覚させられた。
そんな事を感じながら打ち合わせしていた、その時に電話
が入り、打ち合わせの中心人物が話の中断させたまま長電話
し始めた。ある程度は、仕方ない事だと思っていても、提案
者だから、そこのところを考え話を切り上げて欲しいものだ。
やっと終わって戻ってくると、先程迄の話の内容をすっかり
変えて(内容を忘れたのか知らんが)喋り出した。これには
いささか頭に来る。何でもそうだが流れというのがあって、
そのようなことも察することも出来ないのかと思って、大声
を張り上げたくなるが。常識の無い者の話を聞く方が悪いの
だと思うした、そうすると我慢が出来た。つまり、こちらの
レベルの問題だ。それによって次の態度をとれるように心構
えをしよう。
そんな些細の事に煩わせずに、チョイト気分を変えるため
に、草木の育っていく過程を想像してみた。一般的に言われ
てきている事だが、まず種が飛んで来て、葉っぱがその上に
積み上がって、芽から根が出やすいようになっている。この
一連の流れを遮ることは草木が枯れる事を意味すると思う。
即ち、打ち合わせも、これと似ている。
その様に感じ、取るに足りない出来事だがポプラの種のすご
さ含めて腹が立った。
もう、10月になったが、今度はどの様な事を期待しようか。
これも又、問題だ。
春風するめ