ちょっと一休み
「俺様の通り道に...」
庶民の親父さん達(私だけかも知れんが)は、出勤前にゴミ
袋を片手に持ち、ゴミステーションにポイしていく。
私も、同様でゴミステーションに朝早くに、歩くものだから
時々、蜘蛛の巣に顔が触れてしまう「人の通るところに巣を張
るな、せっかくの巣が台無しになるだろう」と、蜘蛛に言って聞
かせるように通るのだ。
蜘蛛が理解出来るかは別として、何故かというと、糸は血で
出来ていると聞く、私としては、気を使っているのだ。
その、蜘蛛が私の頭に乗っていることもあるが、さすがに、
その時は、ビックリする(昔、子供の頃いたずらして噛まれたこ
とがあるので)。
この通り道を歩きやすくする為に、夕暮れ時に雑草を、取っ
ていたらぷーんと、ひ弱な羽の音を立て、私の周りを飛んでる
奴がいる。
こいつ、血を吸いに来たなと、思うが姿を確認出来ないのが、
悲しい。
そのうち、そんなことを忘れて、雑草を取っていたら、痛がゆ
くなって来た。
「やられた」と、思う反面、年を取ったら虫刺されても痛くも痒
(かゆ)くもないらしいが、私の場合、そこまでいっていないようだ。
そんなことはどうでも良い事なのだが、次の敵が現れた。
誰もが嫌う毛虫だ、茶色の中に黒の筋入りの柄だ。
今年は、雨降って、天気になり、おまけに湿気も多いときた。
その分、虫が発生しやすいと言われている。
毛虫は、裸虫より始末が悪い、少し位の殺虫剤では、死なない。
バケツに水を張って入れても沈まない、灯油を入れたら沈んだ。
私も殺生はしたくないが、被害を防ぐ為、仕方がないのさ。
防虫対策は、雪溶ける前の対策が決め手になるようだ。
私も何度か挑戦したが、殺虫剤の吹きかけ方が違うのか、殺
虫剤の成分が違うのか、どちらんなんだろうと。
そんな事を、ボヤいていたら「シルバーセンターに頼んだ方
が良いよ」と言われた。
今年は、毛虫取りに精を出し、下に降りているのは、サナギに
なる準備らしいが、見つけ次第ひねり潰すのも、来年に向けの
一工夫か。
ちょっと、決めてに事欠くで終わるか。
春風するめ