ちょっと一休み
 
   「かわいいお客....」
 
   休みの日は、予定も無くただ家にいると,朝からビールといきそうだ。
   これじゃ、酒飲み年寄りになってしまうので、庭いじりをしていると、
   セキレイが飛んできた、耕した所をキョロキョロと歩きながらついば
   んでいた。
   かれらは、何を捜しに来たのだろう。
   忙しく動きまわっているが、それにしても、人慣れしたトリだ。
   それに比べ家の中で、のんびりとしているマメ(亀)は、暑いんだか
  寒いんだか、黙って動かずにいる一瞬神経あるのかと思ってしまう。
 
   近づいても頭を甲羅に引っ込めなくなった。
   カメは、動きの鈍い分利口な行動を取るのだと思うが退屈しないの
  だろうかと余計な心配をしてしまう。
   私は、亀と違って身体の動きを速く出来るけど、セキレイの様に飛
  ぶことは出来ないけども、言葉を使っていろんな人達と会話が出来る。
   それなのに、退屈したりストレスになったりするのは、どうゆうことな
  のだろうか。
   しかも、この私は、捌ききれない悩み多き者だ。
   動物を見る限り、ストレスが無いように今までは、見えていた。
   たが、実際はあるらしい事が少し解り掛けてきた。
   例えば、鳥籠のなかのトリが、カゴの中で行ったり来たり同じ行動を
  見る事がある、チックと呼ばれる行動でストレスを表しているらしい。
   そうなると地球という、星は、ストレスのかたまりなのだろうか。
 
   人類始めて、地球を離れて見たガガーリン少佐は、「地球は、青か
  った」と、歴史に残る名台詞を言ったが、ひとつ時空を超えて、ひねく
  れて受け止めてみた。
   その青は、何をイメージしたと、別な見方をすれば、清楚な色にも
  似た様な感じにとれないだろうか。
   このままじゃストレスが溜まって、地球の星の色が、変化するぞと喚
  起する事を忘れたかと。
 
   何やら、訳の分からない事を言い出した自分自身に、何て聞かそう
  か。
   誰もいない静かな所で「バカヤロー」って、大声を張り上げてこようか。
 
 
                         春風するめ