寄り道
 
 
 「ネズミに反撃..」(2の1)
 
 我家の天井は、ネズミの運動場だ。
 チューッと、鳴きながら駆け回る。
 壁を叩いても、静かにならないし「ガリガリ」と音を立て
 壁をかじっているようだ。
 
 ニワトリを、放して飼いしているのでネズミ駆除する薬を
 使えないので効果がない。
 「これじゃダメじゃん」と言うことで反撃に出ることにした。
 
 まずネズミの嫌いな物をさがした、火だと思い。
 探したらあった、燃えかすのススを酢にしたもので木酢液
 としているものを購入した。
 それに虫も嫌うハッカ用意し、混ぜた物を2階との間の
 天井に噴霧器でまき散らした。
 効果覿面(こうかてきめん)に、ネズミの運動会がなくなった。
 でも家内の喉を痛めたようだ。
 そんな思いをしても、4〜5日すると臭いが消える。
 ネズミがまた、やってきた。
 仕方ない昔ながらの、ネズミ捕りを3個仕掛けた。
 ソウセージでは喰いつかなっかたので、肉をバターで炒
 めた物を使用し、夜と朝、1日2回仕掛けた。
 始めは、仕掛け3個に全部にネズミ掛かり1日6匹の状態
 が、3日間続いた。
 その後から、朝夜3個の仕掛けに2匹という状態が、5日
 間(朝夜で4匹)続いた。
 朝夜で1匹しか取れない状態が6日間続いた、まさに釣り
 で言えば、入れ食いの状態だった。
 今は、1匹も掛からなくなった。
 常に新しいエサに替えているのだけど、なんだか楽しみ
 が無くなったような気がした。
 その様子を見ていた家内は、「まぁーるで猟師みたいだ」
 といっている。
 私は、人間さまを甘く見たネズミが運の尽(つ)きよと心の内
 で思って、ネズミには勝ったような気持ちでいた。
                   (次回に続く)
 
                       春風するめ