ちょっと一休み
「いつかカラスを捕まえてやりたい..」
人も動物も、自然体の姿勢で意志の疎通をはかる事によって仲良
くなれる。
人間同士でも、人種が違ったり、住む世界が違う人達の中での会
話でも、同じことばを使っても意志が通じないことがある。
その様な、経験をみんながしているはず。
つまり「わからない言葉は、聞こえない」と、言われるのは、その部
分を言うのかも知れない、伝える難しさかな。
その事を、何故か考えながら、カラスを見た。
毎日、ニワトリのタマゴを狙って日参するカラスである。
「うちのニワトリはおばあちゃんなので2年前から、タマゴをうまな
くなっているぞ」と、大声で叫んでいるのだが、意志が通じない。
容赦なく、ニワトリを襲いに来るのだ。
だから、いつかは捕まえて、日ざらしにして見せしめにしたいと思
っている。
近頃は、仕掛けたネズミを彼ら(カラスのこと)に、与えていない性
もあるのかなぁと思うが、そうではないようだ。
カラスが来る度に、ニワトリが騒ぎだすので、私としては、隣り近所
に、迷惑を掛けるのではないかと、ヒャヒャものだ。
それで、カラスを捕まえるチャンスを伺っているのだ。
その機会が無く今日まで来ている。
この間、ほろ酔い気分で札幌の豊平川付近のススキノを、通ってい
たら、頭をかすめるように何かが、飛んできた。
なんだ、こいつと思って木の上を見た。
学校の近くの柵に、「カラスにヒナがいるために、この木の下を通ら
ないように」と、注意書きの張り紙をしてあるではないか。
ほろ酔い気分の時だったから、「仕方ないか」で帰ってきた。
彼らも、子育てで、一生懸命か。
いつだったか、新聞にカラスは、犬よりも頭が良いと記事を読んだ事
あった。
今の私には、彼らをと捕まえる術(すべ)を、もっていないが「頑張れ
や」と言っておこう。
何か、割り切れない気持ちだが。
今のところ、カラス勝ちか。