ちょっと一休み
「見栄はれない、自分どうする、」
はじめて人と会うとき、どういう人だろうか?
自分の見てくれを気にしながら、どうだこうだと気を遣うことで
はないだろうかと、くだらないことを考えてしまった。
つい、この間まで、覇権を張っていた「次郎」は、次郎の子供に当
たるオス「ピヨチョ」に覇権争いで負けた。
それに対して、いつも負け組のオス「銀ちゃん」は、俺が強いんだと
名乗り出るわけでもなく「ピヨチョ」のなすがままにしているので、
争いにならず、夕方トリ小屋に入る順番にしても影響はない。
長い間、ハーレムに君臨していたた年老いた次郎は、今の状況を
納得できずにいる。
その、姿が惨(みじ)めだ。
入る順番間違える度に、新しいボスのピヨチョにいじめられ。
昼間は、次郎1羽だけが群れと離れいる。
この有り様、見るに見かねる光景だ。
腕力の強い弱いを別な角度で見ると、時代の変化に対応を出来
ずにいる「次郎」と見るか。
それに対して、どの様な状態になろうとも適応できる能力ある
「銀ちゃん」だ。
でも、自分という意識が無いため、他のメスから評価されない。
つまり、いても、いなくても良い存在ということだ。
今までの常識を破る、暗黙の決めごとを平気で無視し、行動を
する勝ちオス「ピヨチョ」である。
彼らの覇権争いを見て、何か教えられるものがあるら不思議だ。
私は、思う人間もニワトリも共通する、弱肉強食の世界なんだと。
ニワトリの鳴き声を聞いて、今は長閑(のどか)な気分になれない。
家内に、「争いの原因を無くするためにオス1羽に、しよう」と話
した。
「どうして、自然の本能の事だから仕方ないでしょ」という返事で
ある。
男と女の考え方、物事のとらえ方が違うのかなと、考えながら、
ニワトリのメス共を見た。
いずれにしても男の人は、体裁を気にして行動をとるほうが多い
が、女の人は、現実をすぐ受け入れるのだ。
私は、ニワトリの「次郎」に、「ハーレムのオスの時代を捨て、銀ちゃ
んのように時代に身をまかせろ」と、言ったよわかるかどうか知ら
んけどねぇ。。
はっきりした結論を求め彷徨(さまよ)う日々が、続きそうだ。