おしゃべり
「さみしいのでは..」
動物を「1頭(匹)」で飼うのが良いことなのか、ついそんなことを
チラっと思ったりして、なんとなく申し訳ない気持ちになることが
ある「それなら、動物を飼うなよ」と、いわれそうだ。
そんな気持ちで、もう一頭、飼って失敗したことがある。
昔、猿が好きな父は1頭飼っていた。
そこへ、新聞を見てもう1頭を飼うことになって、悲劇の始まりだ
った。
知識の無い中で2頭を、飼育するという大変さを思い出した。
なんでも猿は、2頭目から、群れで行動し野生に近い状態になるら
しい。
そのようなことを認識していなかった為、ちょっとしたタイミングが
はずれただけで、襲いかかられたりした。
猿の名は紋次郎だ。
その紋次郎は、父がボス(上司)と決めていた。
父の言うことlは、よく聞いた。
その紋次郎も時々、オリから脱走するのだ。
捕まえに行くのは、私でしょっちゅう、生傷がたえなかった。
習性のわからない動物を、飼うときは自分の力量を考えて1頭で
飼うものだという教訓をその時得た。
そんなことを思いだし、知識の無かった為に、余計な行動とやらなく
ても良かった仕打ちなどを思い出した時「さみしい」という気持ちに
も似た言葉を意識してから、「不安」に、陥ることを言うのではないか。
なあーんて、はっきりした結論が出せないような、くだらないことを
考えてしまった。
その時、電話がきた。
受付の彼女が「...です。ハイ、ハイ、ハイ」と、軽音楽のラップ?
2分の2拍子のようなリズムにのった、大きい声で明るく応えてる。
話の内容はわからんけど、「そうですか!」「ハイ、わかりました」。
そんな単語多く返事して、後で困ることにならないのか心配になる
くらいの受け答えだった。
何かしら、本人でないこちらが照れ笑いしてしまった。
電話の向こうの相手も、「私同様に調子のいい返事」と、おかしく
思って話しているに違いない。
そんな電話の受け答えを身近にして、思った。
猿への思いやりは、自分自信の満足させる傲慢だったのではないかと。
それに彼女の電話対応をみて、前向き考え、答えも出すには、道半ば
という結論にしようか。