ちょっと一休み(2005年10月)
「あのキャーインは、今....」
以前に、利口な犬は嫌いだと!紹介したことあるのですが。
今も、その気持ちは変わっていない。
当方に居たときは、キャイーンの名前であったが、今は「竜乃臣(りゅ
うのしん)」と、立派な名前をいただき、朝と夕方の散歩をさせても
らっている身の上である。
その彼(犬)の近況を聞く機会があった。
彼(竜乃臣)のご主人(飼い主)は、私の友人であり、ピースメーカー
をしている姉御肌の人である。
その彼女が、毎日「ゆうが、甘えた声で、時間になったら散歩させ
れ、夜になったら家に入れろと、せがむんの」と、言っていた。
そして、家に入れるには臭いので、風呂に入れるのだが逃げるんだ
よね。
仕方なく、手ぬぐいを放り投げて自分で拭けと言うと寝っ転がって
拭くんだよと、話してた。
かわいがられている様子がわかった。
傑作(けっさく)なのは、彼女の家族全員で出掛けるとき、近所の
人が、「竜乃臣の面倒を観てあげるよ」と声を掛けてくれるそうだ。
そして、帰ってきたら「美味い物を食べさせてやったから」と、言って
くれるんだって。
近所の人達は、私が与えるものに、お金を掛けていないことをしって
いるから」と言うのである。
そんな、彼女が、ある日の散歩のとき「竜乃臣」に、引っ張られるまま
に行ったところ、大きな門のある家の所に来たそうだ。
その奥に犬小屋があり、一目散に行こうとするので、ギュッとロープを
やっとの思いで止めた。
そこの犬に勇乃臣が恋をしたらしい。
そこの家近くに行かなくなってから、何日かあとに、公園に行った時
に、小高い山の、頂上まで走り出しそこで、先ほどの、大きい家の方角
に向かって吠えた「ウワワーン」と。。
何回か、同じようなことを繰り返したそうだ。
自分が雑種である身分を考えないで、血統証付きの犬に恋をするなん
て、人間の世界は別でも動物を飼っている世界は身分制度があるのに。
そんな勇乃臣も、今の所に来て10年になるそうだ、お爺ちゃんである。
それでも好きな彼女にアクションを挑むとは、頼もしくもあり...何か
悲しくもありだ。
まァ、元気に生き生きしている証拠だ。
「勇乃臣」の生き様を聞いて彼女に、礼を言いたくなった。
そして、竜乃臣に「今お前と会っても、君は利口だから私に愛想はしない
だろう。勿論、私も望まない。」と。
手一杯頑張っている、「キャーインよ」いや、竜乃臣よ。
「前向きで、一途な姿勢を聞いて何かを教えられた」そんな気がして
有り難うって、思わずさけ叫(さけ)びたくなった!