ちょっと一休み(2005年7月)
 
「ゴミ拾いも自己責任で..」
26年前、白石区菊水に会社有った頃、家が揺れるなど、
当社のトラックの性では無いのに苦情が出て、いろんな
誤解を避けるために近所のゴミを拾う奉仕を菊水で10年
と東苗穂に引越して10年間やった。
ながく続けるにはどうしたら良いかと自分で条件を決めて
始めた。
 @会社の休みと出張のとき、下着まで濡れる雨の時と
  雪の季節など、この条件以外は全てする。
 A時間は、朝の7時から8時半の間で出来る範囲として。
はじめた、2週間くらいたった頃には近所の奥さん達と挨
拶してもらえるようになった。
毎日ゴミ拾い続けて1年過ぎる頃、このゴミは「この方向
から来たゴミだな」と、感じ確信出来るまでなった。
近所の一番口うるさい奥さんが、「ゴミ拾って、わかる
ことがあるでしょう?」というのである。
その事をいうのか、わからんがボランティアをやった事が
有る人なんだなと思った。
 
3年過ぎたとき、カラスがゴミステーションを荒らしたあと
を整理しいた時、「今日の出すゴミでない物を触ったとき、
此のゴミは、今ゴミを捨てに来た人の物だ」と、何かしら感
じるものが有って注意をした。
そんな程度だったが、おもしろい体験もした。
小学校の近くまで拾うので、先生と思われる人と小学校の児童
から「おはようございます」と、よく声を掛けられた。
校長先生が全校生徒の前で「毎朝、学校とその近所のゴミを
運送会社の社長さんが拾ってくれているんだよ」と、話して
くれたことを、町内会の会長さんから聞いた事もあって納得
した。
でも、ゴミを拾うのに下ばかりに眼を向けていたため、車に引
かれそうになったこともあって、運転手さんに、私の胸倉を掴ん
で「どこ歩いてるんだ」と、怒鳴られ、警察官はボランティアを
するにも気を付けてやってほしい」と言われた。
今で言う、自己責任でやれと言うわけだ。
いつだったか、ボランティアの活動している方が、拉致された
時の、自己責任報道があって、その報道を聴いた時、ゴミ拾い
奉仕の事を思い出した。
「寂しいねー」私の場合は、自国にいたから、まだいいけど彼ら
は他国での奉仕活動でそんなことを言われるなんて無念だね。
個人の責任と国の果たすべく責任の範囲がねじ曲げられてる。
景気が悪くなると、心まで荒む(すさむ)のか?
包容力と寛容が、欲しいよ。
そんな私も、いつか自分に都合の良い事を言い出すかも知れない。
それが心配だ。